2012年5月5日土曜日

蒼翔誕生記その1 (出産の兆候~病院にダッシュ)


4月27日(金)

今日は仕事は休み。
妻から電話があり、その日の病院の検診の結果の報告。
驚いたことに、病院の先生からは、子供がかなり下に来ているので、
予定日である5月17日より早く生まれるかもしれないとのこと。
早ければGW中に生まれるかもしれないらしい。

もともと5月3日からは上越に行く予定だったので、
その間で生まれたらいいなぁと漠然に思う。

一方で、いきなりの話でびっくりするも、まだ実感がわかない。
でも、早く子供に会えるのは嬉しく思う。

4月29日(日)

GWの休み前半の中日。
少し予定日が早まるとの話で多少落ち着かないが、
前日は一日読書に費やしたため、せっかくの休みなので
川崎のチネチッタで映画を見ることにした。

見た映画は、ちょうどテレビで特集していた「わが母の記」。
家族愛に感動して涙。映画館は年配のお客が多く、携帯の電源を切ることに。

映画が終わって帰り道、携帯の電源をつけると、
妻からの着信の嵐。何事かと思い、急いで妻に電話。

妻に電話すると、出産の兆候といわれる「おしるし」と思われるものがあったとのこと。
陣痛が始まる1・2日前にくるというのが一般的らしい
(人によっては10日以上陣痛が来ないケースもあるとのこと)。

あれほど先だと思っていた出産もいよいよ本番。
明日にでも生まれるかもと思うと、一気に現実味を帯びて
そわそわする。とりあえず、帰りは一蘭でラーメンぶちかます。替え玉も。

その日は緊張して朝方まで眠れない。

4月30日(月)
朝方まで全く寝れなかったため、寝不足もあり、
何か何もかも手に付けられず、とりあえず
仮に連絡があった場合に駆けつけられるようにと
スーツケースにお泊まりグッズを準備する。
特に立ち会い出産に備えて、デジカメやビデオカメラの充電をする。

5月1日(火)
GWの谷間の仕事。
職場の幹部や上司に出産の兆候があったため、
連絡があった場合には、、立ち会い出産のため、上越に行く旨を
話をして、協力を依頼。上司はみな快諾。

一方、妻も前日は一日緊張していたようだが、
この日は調子も良く、まったく出産の兆候なし。
この日は、実家の母と一緒に長野に遊びにいくなど
精力的に動き回ったらしい。
帰宅後、ふと昨年の結婚式用に作成した夫婦の紹介DVDを見る。
結婚に至るまでの苦労など、色々思い出し、涙ぐむ。
子供が生まれるのもあり、自分や妻の赤ちゃんの写真を見ると
当時とは違う視点で見てしまう。
自分の子供にもしっかりと幼少期の写真を記録として残してやりたい。
息子の結婚式、絶対に泣いてしまうと生まれる前から宣言をする。

GWの谷間の仕事をこなした俺は少し疲れたのか、
夜非常に眠く、里帰り中は毎日夜に電話をしていたものの、
その日は電話もせずに寝てしまう。

その日、23時に妻から電話があるも、全く起きることもなく、
朝まで爆睡。

5月2日(水)

出勤の準備と思って、朝7時に起きると、
5時半に妻からメールが来ていることに気付く。

夜中の2時から陣痛に悶えているとのこと。
真っ赤な鮮血も出たらしい。
必死に陣痛を間隔を測り、
その間隔が10分を切ったら、
入院するため、病院に電話するとのこと。

この妻のメールを見て、一気に眠気が覚める。

7時15分、状況を確認するため、妻に電話。
電話に出た妻は既にせっぱつまっていて、
陣痛の間隔が10分を切ったため、病院に電話をして、
入院の手配をするところであるとのこと。
また電話するのでと、焦った声で電話を切られる。

少し放心状態になるも、ついに出産だと、
慌ただしくスーツケースの荷物を確認し、
上司に仕事の電話する。

実は、その日はもともと前日も含め上司の休暇日。

7時45分、休暇中の上司に電話し、里帰り中の妻の出産に立ち会いたい旨、
相談する。

上司は休暇返上で自分の代わりに出勤することになるが、
上司は快く承諾してくれた。
本当に申し訳なく思ったが、
休暇中にもかかわらず承諾してくれた上司に本当に本当に感謝。

自分も、部下から同じような相談があったら快諾し、
頑張って妻をサポートしてやれと快く送り出してやりたい。

次に自分の両親にも出産が間近であることを告げる。
両親はびっくりしていたが、また状況が変わったら連絡すると告げる。

8時、妻からは特に再度の連絡はないが、とりあえず、
上越に向かおうと、スーツケースを片手に家を飛び出す。

8時5分、最寄りの駅に向かう途中、妻の母から連絡があり、
妻は無事に病院に入院したとのこと。
立ち会い出産ができるなら、病院に来てほしいとのこと。
ちょうど今駅に向かっている旨を伝える。

新幹線に乗るため東京駅に向かう電車の中。
8時30分に妻の母からメール。
赤ちゃんは非常にせっかちで昼か夕方には
生まれるかもしれないとのこと。

新幹線でスムーズに行ったとしても早くて
病院に着くのは昼12時くらい。
なんとか誕生に間に合うように祈る。

もともと3日の新幹線の指定席を予約していたが、前日に
乗ることになったので、9時半くらいの新幹線に予約の変更。
MAXときの2階席の3人掛けの椅子の真ん中しかないとのこと。
GWの初日に空いているのは奇跡なので即決。
違う意味での奇跡を生む。

9時20分。新幹線に乗り込むと、程なく新幹線は発車。
3人掛けの真ん中で右隣に少しセレブ風の中年の女性が隣。手には大きなバック。
座っていると何かバックが大きく動く。何かと思ったら、なんと犬。

犬は俺の史上最高に嫌いな生物。
幼少時代に追いかけられていらい生理的に受け付けない。
例えば、チワワ見ても可愛いと思うが、じんましんが出るくらい。

そんなわけで越後湯沢で降りるまで、
犬が動くのを気になりながら、生きた心地がしない。
冷や汗をかきながらの新幹線。
父親になるための試練。
大の犬嫌いに、これほどまで厳しい試練はない。

何とか越後湯沢につくと、犬から逃げるようにして
ダッシュではくたかへ。
無事に自由席に滑り込み。直江津に向かう。

直江津に着いたのは、11時40分。
なんとかスムーズに着く。

タクシーで病院へ。
タクシーの運転手に妻の出産の立ち会いをする旨
話すと、運転手の50代前後の女性も自分の娘が先月
出産したとのこと。何かかなり盛り上がる。
不思議な縁もあるものだ。

途中、コンビニによってもらい、
おにぎりと飲み物、髭剃りをゲット。長期戦をにらみ
準備をする。

病院に着いたのは12時すぎ。
まっすぐに産婦人科に直行。

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